社会保険労務士法人 トレイン

人事・労務便り
人事・労務のポイント

社会保険料・介護休業の注意点

2017.03

平成29年度の協会けんぽの健康保険料率が改定されます

協会けんぽの健康保険料率は、都道府県によって異なりますのでご注意ください。

平成29年度 平成28年度
東京都 9・91% 9.96%
神奈川県 9.93% 9.97%
茨城県 9.89% 9.92%

例えば、上記3都県については、昨年に比べ健康保険料率は引き下げとなります。
介護保険料率については、全国一律で1.65%へ引き上げとなります。(平成28年度は1.58%)

※変更後の健康保険料率と介護保険料率の適用は、3月分の保険料より変更となります。
※健康保険組合に加入されている事業主様については、各健康保険組合へお問い合わせください。

平成29年度の雇用保険料率について

平成29年度4月1日以降の雇用保険料率を労働者負担・事業主負担ともに1/1000ずつ引き下げる法案が国会に提出されました。仮に、国会で成立した場合平成29年4月1日から平成30年3月31日までの雇用保険料率は次のようになります。決定されましたら改めてご案内します。

平成29年度 雇用保険料率(案)
労働者負担 事業主負担 雇用保険料率
一般の事業 3/1,000 6/1,000 9/1,000
(28年度) 4/1,000 7/1,000 11/1,000
農林水産・清酒製造の事業 4/1,000 7/1,000 11/1,000
(28年度) 5/1,000 8/1,000 13/1,000
建設の事業 4/1,000 8/1,000 12/1,000
(28年度) 5/1,000 9/1,000 14/1,000

介護休業給付について

平成29年1月より育児介護休業法が施行され、介護休業給付の手続きについて、お問い合わせをいただくことが多くなりました。手続きの注意点を確認します。

平成26年4月1日~平成27年3月31日までの介護休業制度の利用状況は、1.3%とまだまだ低く、取得期間も1週間未満が31.8%と最も高く、次いで「1か月~3か月未満」が31.7%、「3ヶ月~6カ月未満」が、13.4%、「6カ月~1年未満」が7.5%の順となっています。高齢化に伴い徐々に取得者・取得期間が増えていくと予想されますので、注目していきたいところです。